働くときの税金④106万の壁とは?130万の壁とは?
【「106万の壁」と「130万の壁」って何?】
社会保険の加入基準に関連する内容です。これらの「壁」は、パートタイムやアルバイト従業員が特定の年収を超えた場合に、社会保険への加入が必要となる収入のボーダーを示しています。
【106万の壁】
この壁は、年収が106万円を超える場合、従業員が職場の健康保険や厚生年金保険の被保険者となります。これまで家族の扶養に入っていた場合、106万円を超えると自身で社会保険に加入し、保険料の支払いが始まるため、手取り額が減少する可能性があります。月額収入としては約8万8,000円が目安とされています。
【130万の壁】
この壁は、おもに小規模事業者において適用されます。106万円の壁同様に年収が130万円を超えた場合に従業員は社会保険の加入が必要とされ、保険料が従業員の給与から引かれることになります。
社会保険の加入条件の概要
【事業所における加入条件】
▶強制適用事業所:法人事業所や常時5名以上の従業員を雇用する個人事業所が含まれます。これらの事業所は社会保険への加入が法律によって義務付けられています。
▶任意適用事業所:従業員数が5名未満の事業所などで、条件に応じて任意で社会保険に加入できます。
【従業員の加入条件】
▶正社員の勤務時間の4分の3以上を勤務するパートタイムやアルバイトも社会保険の対象になります。これは、勤務時間が一定基準を超えることで適用されます。
2024年の社会保険適用範囲の拡大
2024年10月からは、従業員数が51人以上の事業所も社会保険の対象になる予定です。これは、社会保障をより広範囲に提供するために計画されています。
これらの壁は、個人の経済状況への影響が大きいため、収入の管理や社会保険への理解が重要になります。