再就職手当とは?失業保険をもらうよりお得?

【再就職手当とは?失業保険をもらうよりお得?】

 


1. 再就職手当とは?

再就職手当とは、失業保険(雇用保険の基本手当)を受給中の人が、できるだけ早く再就職できるように支援するための制度です。

通常、失業保険は求職活動をしながら一定期間受け取れますが、早めに仕事が決まった場合、その後の失業手当の一部を「再就職手当」としてまとめて受け取ることができます

 

2. 再就職手当をもらうための条件

再就職手当を受け取るためには、いくつかの条件があります。

主な条件(2024年時点)

1.失業保険の給付日数が残り3分の1以上あること

2.1年以上働く予定の職場に就職すること(雇用保険の加入が必須)

3.自己都合退職の場合、待機期間(7日間)終了後に就職すること

4.ハローワークが認めた職業であること(家族の会社や自営業は対象外)

5.前の会社を辞める前から内定していた仕事ではないこと

この条件を満たしていれば、再就職手当を受け取ることができます。

 

3. 再就職手当の金額は?どれくらいもらえる?

再就職手当の支給額は、残っている失業手当の給付日数によって変わります


計算方法
 支給額 = 残りの失業手当 × 給付率


給付率の違い

  • 失業保険の残り日数が2/3以上 → 70%支給
  • 失業保険の残り日数が1/3以上 → 60%支給


具体例(基本手当日額5,000円の場合)

失業保険の残り日数

再就職手当の計算

受け取れる金額

60日(2/3以上)

60 × 5,000 × 70%

21万円

40日(1/3以上)

40 × 5,000 × 60%

12万円


失業保険を満額もらうより、早めに再就職したほうがお得になる場合があるので、就職のタイミングを考えるのも重要ですね。

 

4. 再就職手当をもらうための注意点

  • 1.ハローワークにしっかり求職登録しておく
  • 2.早めに就職活動を始める(待機期間後すぐがベスト)
  • 3.長期で働ける職場を選ぶ(雇用保険加入が条件)