再就職手当とは?失業保険をもらうよりお得?
【再就職手当とは?失業保険をもらうよりお得?】
1. 再就職手当とは?
再就職手当とは、失業保険(雇用保険の基本手当)を受給中の人が、できるだけ早く再就職できるように支援するための制度です。
通常、失業保険は求職活動をしながら一定期間受け取れますが、早めに仕事が決まった場合、その後の失業手当の一部を「再就職手当」としてまとめて受け取ることができます。
2. 再就職手当をもらうための条件
再就職手当を受け取るためには、いくつかの条件があります。
◆ 主な条件(2024年時点)
1.失業保険の給付日数が残り3分の1以上あること
2.1年以上働く予定の職場に就職すること(雇用保険の加入が必須)
3.自己都合退職の場合、待機期間(7日間)終了後に就職すること
4.ハローワークが認めた職業であること(家族の会社や自営業は対象外)
5.前の会社を辞める前から内定していた仕事ではないこと
この条件を満たしていれば、再就職手当を受け取ることができます。
3. 再就職手当の金額は?どれくらいもらえる?
再就職手当の支給額は、残っている失業手当の給付日数によって変わります。
◆ 計算方法
支給額 = 残りの失業手当 × 給付率
◆ 給付率の違い
- 失業保険の残り日数が2/3以上 → 70%支給
- 失業保険の残り日数が1/3以上 → 60%支給
具体例(基本手当日額5,000円の場合)
失業保険の残り日数 |
再就職手当の計算 |
受け取れる金額 |
60日(2/3以上) |
60日 × 5,000円 × 70% |
21万円 |
40日(1/3以上) |
40日 × 5,000円 × 60% |
12万円 |
失業保険を満額もらうより、早めに再就職したほうがお得になる場合があるので、就職のタイミングを考えるのも重要ですね。
4. 再就職手当をもらうための注意点
- 1.ハローワークにしっかり求職登録しておく
- 2.早めに就職活動を始める(待機期間後すぐがベスト)
- 3.長期で働ける職場を選ぶ(雇用保険加入が条件)