「働くと年金が減る」は本当?年金受給中に働く際の注意点と対策
【「働くと年金が減る」は本当?年金受給中に働く際の注意点と対策】
年金について考えるとき、「働くと年金が減るのでは?」と不安に感じる方は少なくありません。特に定年後は、年金を受け取りながら働くべきか、それとも収入を抑えた方が良いのか悩むこともあるでしょう。
実は、年金には働いても減額されないものと、収入によって調整されるものがあります。今回は、年金を受け取りながら働く仕組みや、知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
1. 年金をもらいながら働くには
現在は、働きながら年金を受給する人が増えています。ただし、受け取る年金の種類や働き方によっては、一部の年金が減額される場合があります。
■ 老齢基礎年金(国民年金部分)
老齢基礎年金は、働いて収入があっても原則として減額されません。収入に関係なく受給できます。
■ 老齢厚生年金(会社員だった人の年金)
会社員や公務員として働き、厚生年金に加入している場合は「在職老齢年金」の仕組みがあります。賃金と老齢年金の合計額が一定額を超えると、老齢厚生年金の一部が支給停止になります。
2026年4月からは基準が緩和され、給与(月額換算)+老齢厚生年金(月額)が65万円以下なら全額支給となりました。
たとえば、
・年金(月額)10万円
・給与(月額換算)46万円
これなら合計56万円なので、厚生年金部分も全額受け取れます。
2. 減額を避けやすい働き方
減額を避けるコツは、実はとてもシンプルです。
以下に、年金を減らさずに働く方法を記載します。
■ まずは「65万円ライン」を意識する
前項で記載した通り、給与+老齢厚生年金の月額が65万円以下なら、年金額は減額されません。
■ パート・短時間勤務を活用する
65万円ラインを超えそうなら、勤務時間を減らす、労働時間を調整する、繁忙期だけ働くなどで収入をコントロールする方法があります。実際に年金を減らさないよう勤務時間を調整する人もいます。
■ 個人事業やフリーランスを検討する
在職老齢年金は主に厚生年金加入中の給与収入が対象です。そのため、自営業、フリーランス、小規模な事業収入など、厚生年金に加入しない働き方では影響を受けにくいケースがあります。
■ 「年金を減らさない」よりも「手取りが増える」を考える
実は一番大事なのはここです。年金が少し減っても、給与、ボーナス、将来の年金増額(厚生年金加入による)を含めると、トータルでは得になることも少なくありません。「年金が減る=損」とは限らないので、総収入で判断するのがおすすめです。
3. 結び
老後の暮らしを考えるうえで、年金と仕事はどちらかを選ぶものではなく、上手に組み合わせていくものです。制度を正しく理解すれば、「働くと年金が減るかもしれない」という漠然とした不安に振り回されることなく、自分らしい働き方やライフプランを描くことができます。
これを機に年金制度への理解を深め、これからの人生設計に役立ててみてはいかがでしょうか?
