介護の資格なしでも働ける?無資格でできる仕事・できない仕事

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超高齢社会となった日本では、介護職員のニーズは年々高まっており、慢性的な人材不足は深刻です。
高齢者と密に関わる業務内容という特性から、難しい仕事、専門知識が必要だというイメージがあり、気軽に応募できない印象があることも人材不足の要因の一つと言えます。

しかし、介護のお仕事の中にも資格のいらない業務があります。未経験で無資格だけど介護業界で働いてみたい、という方はぜひ読み進めて、気になる求人に応募してみてほしいです。

目次

  1. 無資格でも働ける介護の仕事って?
    • 1.1 介護職員初任者研修
    • 1.2 ケアマネジャー(介護支援専門員)
    • 1.3 介護福祉士
    • 1.4 サービス提供責任者
  2. 介護の主な資格
  3. まとめ

無資格でも働ける介護の仕事って?

まず、介護の仕事には大きく2種類あります。
入浴や衣類の着脱、体位変換、服薬など、直接高齢者に触れて介助を行う「身体介護」のお仕事と、食事の支度、掃除や洗濯、買い物、薬の受け取りなどの「生活援助」のお仕事の2種類。

資格を持っていなくても、介護施設の利用者さんを相手にするときは、「身体介護」「生活援助」のどちらにも携わることができます。

しかし、実際に「身体介護」の仕事をする上では知識やスキルが必要なため、最低でも「介護職員初任者研修」の資格を持っている人が業務を行うことが望ましいとされています。

さらに、利用者さんのご自宅などに伺って介護を行う訪問介護(ホームヘルパー)の場合「身体介護」「生活援助」のどちらの業務も無資格では行うことができません。「介護職員初任者研修」の資格が必要になってきます。

そのため、業務に携わることができると言っても無資格で未経験の場合は、サポート的な役割を担うことが多くなります。
事業所によっては無資格者のポジションとして「介護補助」などという職種を設けているところもあるので、無資格の場合に介護職の求人情報を探すときには「介護補助」や「介護助手」という言葉をぜひ探してみてください。

また、デイサービス(通所介護事業所)や小規模多機能型居宅介護では、利用者さんの送迎を行う必要があり、こちらも資格は必要がありません。普通運転免許さえあれば、乗っている利用者さんが安心して乗れる運転を行う業務ですので介護系の資格はいらないのです。
送迎時間だけ出勤する働き方もできるので、未経験の方の介護業界スタートとしてはちょうどよいかもしれません。

介護の主な資格

介護職員初任者研修
受講するために必要な資格や経験がないため、介護業界に入る入門的な資格となっています。
2013年の制度変更前は「ホームヘルパー2級」という名称でした。未だに「ヘルパー2級」と呼ぶことも多いです。
訪問介護での身体介護や生活援助を行うことができます。
ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護保険施設等で、利用者様の介護サービス計画(ケアプラン)を作成するための資格です。
利用者様に最適かつご家族が希望するケアプランは、介護サービスを受ける際に必ずいるものなので、ケアマネジャーは介護業界になくてはならいない存在の一つです。

受験には特定の国家資格を保有しているか、介護施設などで相生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として働いた経験がなければなりません。

介護福祉士
介護のスタートラインである「介護職員初任者研修」を持っていればできる介護の仕事について、より専門的な知識と技術を習得していると認められるのが、介護福祉士です。
国家資格となり、介護の現場で3年以上(実働540日以上)勤務し、かつ「介護福祉士実務者研修(旧ヘルパー1級)」という講座を修了すると受験できます。
実務経験を積んでから挑戦できるので、介護未経験の方でも目指せる資格です。
サービス提供責任者
ケアマネジャーが作成した計画に基づいて、訪問介護企画書を作り、ホームヘルパーがしっかりとしたサービスを提供できるよう指導・管理を行うサービス提供責任者。「サ責」という略称で呼ばれ、ヘルパーと利用者さん、ケアマネジャーとの連携などのコーディネート業務を担っています。
特定の資格があるわけではありませんが、サービス提供責任者になるには、介護福祉士の資格、実務研修修了者であることが必要です。
(旧介護職員基礎研修課程や旧訪問介護員養成研修1級課程を修了している方でもOK)

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まとめ

資格がなくても介護のお仕事に就くことはできます。
資格を持っていない場合の業務は初歩的なお仕事ばかりなため、とりあえず働いてみてから資格をとるか考えることも可能ですし、実務経験を通して資格試験に挑みたいという時にも、資格なしのお仕事から介護の世界にはいることもできます。

求人内容を見て気になるお仕事があったら、未経験でもできる業務かをしっかり確認してから問い合わせてみましょう!